秋の養生。深い呼吸で身体も心もすっきり。

紅葉

昨年から今年にかけて日本中が呼吸ブーム。「全集中・水の呼吸・壱ノ型」
アニメを知らない人でも一度はきいたことがあるのでは。

小さな子供たちまで熱狂しました。「鬼滅の刃」

鬼に立ち向かうために血のにじむような修行を重ね呼吸法と剣の技を極めた柱と呼ばれる鬼滅隊のメンバーたちがいざ鬼と対峙するときに使う呼吸法が「全集中」

肺一杯に空気を吸い込むことで全身に酸素がいきわたり、集中力が極限まで高まり剣の技も最大限のパフォーマンスが発揮できるとされています。

アニメなので誇張されていますが深い呼吸のメリットはそこにあります。

深い呼吸がなぜいいのか。浅い呼吸はなぜよくないのか。.

まず浅い呼吸のデメリット
1)酸素が身体のすみずみまで届きにくくなり、結果エネルギー産生が低下してだるさや疲れが生じる
2)筋肉細胞で酸欠が起きると肩こりや腰痛が起きやすくなる。
3)免疫力が下がる。交感神経優位で血流が悪くなり免疫細胞が全身に届かず免疫力が低下する。
4)集中力が低下。脳細胞で酸欠が起きると集中力が低下して頭の回転が鈍くなる。

深い呼吸がもたらす嬉しい効果
1)筋肉がほぐれて血流促進。
2)自律神経のバランスが整う。
3)呼吸に必要な筋肉を使うことで内臓が収まっている部分が刺激され胃や腸を始め、心肺機能も高める。
4)心がリラックスする。深いゆったりとした呼吸は不安やストレスを軽減してリラックスさせる効果がある。

ここで気になりますね。自分の呼吸は深いのか浅いのか、どうすればわかるの?
簡単なチェック方法をご紹介します。

深く息を吸い込んでゆっくり細く吐いてください。鼻からでも口からでも大丈夫です。
20秒以上続いて吐くことができればあなたの呼吸は深いほうです。

浅い呼吸になる原因は
1)姿勢と胸郭のゆがみ。パソコンやスマホに向かう姿勢は呼吸が浅くなりがちです。
2)肺の病気や心の状態。COPDに代表される肺の病気でも呼吸は浅くなります。また不安や緊張、興奮によっても交感神経が優位になり結果呼吸が浅くなります。
3)加齢や生活習慣も。肺の老化も一因。運動や体操も有効です。喫煙やストレス、口呼吸なども呼吸が浅くなる原因になります。