残暑を乗り切る食養生10か条

立秋も過ぎ朝夕は涼風が立ち始める8月後半です。

とはいえまだまだ厳しい残暑は続きます。夏の思い出とともに夏の疲れを感じていらっしゃる方も多いのでは。残暑を乗り切る為の夏の食養生をお伝えします。

1)ビタミンB群を摂る うなぎ、豚肉、レバーなど
糖質を分解してエネルギーを発生する際に必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると結果としてエネルギー不足に。

2)香味野菜を積極的に取り入れる  生姜、茗荷(ミョウが)、大葉など
香り成分は胃液の分泌を促し食欲増進に。これらの食材は温める作用があり冷たいものの取り過ぎで弱った胃腸にも効果的です。
昔から「夏の生姜は医者いらず」と言われている所以です。

3)冷たいものの取り過ぎに注意
冷たいものを大量に摂りすぎると胃腸の消化機能が低下します。
身体も冷えすぎると自律神経の乱れにつながります。

4)胃腸を休めることも大事
ずっとダラダラ食べるのもNG。できれば朝昼夕の3食以外は間食しないのが理想的ですが、そうもいかないですね。
そこで心がけていただきたいのが腹八分ということと、夕食の時間です。
胃腸には常に2割の隙間を空けておくこと。
夕食は寝る3時間前までに済ませておくこと。翌朝のご飯までに10時間は空けること。
こうすることで胃腸は休まります。

5)カラフルな野菜を摂る ピーマン、カボチャ、にんじん、パプリカ

これらの野菜は抗酸化作用にすぐれています。βカロテンやビタミンC、Eなどを含むこれらの野菜は活性酸素を除去してくれます。
紫外線や甘いものの食べ過ぎで体内に活性酸素が増えると細胞を傷つけ病気やだるさの原因に。

6)発酵食品を摂る。 甘酒、味噌、醤油、納豆など
発酵食品の一つ、甘酒は夏の季語です。
江戸時代、夏の暑さを乗り切る為に江戸の街では甘酒売りの声が通りに響いていたそうです。
また免疫細胞の7〜8割は腸に集中。質の良い眠りに必要なセロトニンも腸で作られています。
発酵食品で腸内環境を整えて免疫力アップと眠りの質をアップ。

7)良質のタンパク質をしっかり摂る 大豆製品、魚、卵、肉など
タンパク質は命の源。さらに充分な睡眠のために必要なセロトニンはタンパク質に含まれる必須アミノ酸トリプトファンが原料です。セロトニンは夜になると眠りを誘うメラトニンに変わります。

8)カリウムや鉄分などのミネラルを しじみ、胡麻、胡瓜、なす、豆乳など
汗と共に失われてしまう鉄分やミネラル。しっかり補いましょう。果物のプルーンやデーツは鉄分も豊富です。

9)旬の野菜を摂る なす、オクラ、トマト、ゴーヤ、きゅうりなど
夏野菜にはカリウムなどのミネラルが多く含まれています。また身体にこもった熱を冷ましてくれるうり科のキュウリとか冬瓜など。自然が用意してくれたこの時期の身体に必要な食材ですね。

10)甘いものはほどほどに  アイス、かき氷、チョコ、お菓子全般


甘いものを摂りすぎると体内に活性酸素が増え細胞が酸化され、疲労物質がたまりやすくなります。特にアイスなどはほどほどにしましょう。