夏至です。本格的な夏の始まりです。

ウツボグサ2

6月21日。夏至。
一年のうちで昼の長さが一番長い日です。夏本番はこれから始まりますが自然界はこの日を境に冬至に向かって「陽」から「陰」に切り替わります。昼の長さは少しずつ少しずつ短くなっていきます。

陰に向かうといっても8月初めごろの立秋くらいまでが暑さのピーク。
陽の気が最大になる季節です。朝早くから起きて自然界のエネルギーを取り込みましょう。
朝日を浴びて軽く身体を動かすだけで充分です。
冬、冷えからくる病気を予防するためにも夏の間に自然界から陽のエネルギーを蓄えておくことは大切なことです。
昔、日焼けすると風邪をひかないなんて言われていましたね。それも昔の人は経験的に知っていたのでしょう。

夏の養生についてまず食生活の面からお伝えします。

「食養生」
夏は消化が遅くなるといわれています。
たくさん食べすぎないように。また冷たいものを取りすぎるのも胃腸を冷やして、その働きを妨げます。
夏こそ温かいものを食べて、胃腸をいたわりましょう。水分もできるだけ温かいもので。
食材では生姜やネギ、紫蘇などの薬味を使って。

夏野菜の煮びたし

アイスや冷たいドリンクもほどほどに。

仕事が終わったらナイターを見ながらキンキンに冷えたビールと唐揚げ!たまりません。
でもできれば冷やしすぎないビールを一杯くらいにしときましょう。楽しみも必要ですよね。

ビールといえば苦み。漢方でも暑さ対策には苦みを取り入れるとよいとされています。
苦みは緑茶やゴーヤを適度に取り入れて。日中の食後は温かい緑茶を1杯がベスト。
身体は必要なものを欲しがる傾向にあります。ビールが欲しくなるのも理にかなっているかもしれません。

また、よく知られていますが、ウリ科の夏野菜は身体の熱を冷ましてくれます。これも食べすぎると身体を冷やすのでほどに。

そして、朝のフルーツは金。生で食べましょう。酸味で気を引き締めてくれます。
ブルーベリー、桃、パイナップル、スイカ、ブドウ、キウイフルーツなど。。
ブルーベリーは目の不快な症状に。桃は夏のフルーツですが珍しく身体を冷やさないフルーツで胃腸の働きを助けます。パイナップルはたんぱく質分解酵素があり、消化を助けむくみにも効果が。スイカはむくみの改善、高血圧の予防に。ブドウものどの渇きやむくみに。キウイフルーツも消化を助け、ストレス緩和に。ビタミンCも豊富。

「夏の暮らしの養生」はまた次回の投稿で。