晩夏から秋へ 合言葉は2割の隙間、10時間。

秋空

虫の声に秋の気配が感じられる季節になってきましたが、日によってはまだまだ残暑も厳しいこの頃です。
夏の疲れも出るころですね。
まだまだ夏の熱と湿が体内に残っていますが空気は少しずつ秋に向かいます。

この時期、養生の基本は夏の土用の時と同じで、多飲多食を控えることが重要になってきます。
まず一つ目は 「2割の隙間。」
腹八分目という言葉がありますが、耳に馴染み過ぎてスルーしがちになってませんか?
言い方を変えて、常に胃腸に2割の隙間を作るように心掛けること。(簡単そうで好物を前にしたらおなか一杯食べたくなりますね。)

二つ目が 「10時間」
これは一日のうちに何も食べない時間を少なくとも10時間作ること。理想は12時間です。
具体的には晩御飯を午後8時に食べたら、翌朝6時までは何も食べない。ということです。

10時ごろアイスを食べたり、夜食と称して小腹を満たすとかはNGですね。

こうすることによって胃腸をゆっくり休ませることができ、睡眠の質も上がります。
胃腸の隙間を作るには食べる量だけでなく姿勢も大事。
姿勢をよくすることで肋骨の下に余裕ができゆったりとすることで胃腸がよく働くようになります。

さらにこの時期は脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものを控えるようにします。そして辛味食材もこの時期の弱った胃腸には負担になりやすいのでピリ辛大好きさんも少し控えめに^o^

2割の隙間、10時間はこの時期だけでなく一年を通して心掛けたい養生の基本ですね。

参考までに
一日の生体リズムは24時間を3等分して

4:00~12:00   排泄の時間
12:00~20:00        栄養補給と消化の時間
20:00~4:00   吸収の時間
と言われています。納得ですね。吸収の時間の中でも特に大事なのは23:00~2:00の間。この時間帯に質のいい睡眠がとれていれば睡眠時間はさほど気にしなくても大丈夫と言われています。
この時間帯に身体のリセット機能は働きます。

  

庭のムラサキシキブも色づき始めました。

秋の食材は白色食材と言われています。「白秋」です。詳しくは次回へ・・

参考にさせていただいたのは鈴木養平先生の  わがまま養生訓