秋の養生

萩の花がこぼれています。

いつの間にかもう10月。秋ですね。
「秋は夕暮れ。夕陽のさして山の端いと近うなりたるに、カラスの寝所へ行くとて三つ四つ、二つ三つなど跳び急ぐさえあはれなり・・・とつづく清少納言の枕草子が思い出される季節になってきました。
朝夕は急に寒く感じるようになり慌ててお布団を出したりはおりものを出したりした方も多いのでは。

そして8日は二十四節気の「寒露」
「露結んで霜とならんとす」と言われる寒露です。

そんな秋、身体の不調で現れやすいのは喉のイガイガや咳、喘息が悪化する方もあります。

蒸し暑さから解放されてまだ夏の名残を残した身体に襲いかかるのは打って変わって乾燥した空気です。「燥邪」です。
外気に直接触れるのは鼻、喉、そして肺。燥邪の影響を一番受けやすい場所です。喉や鼻の粘膜は外から侵入するウイルスや花粉をキャッチして侵入を防ぐ役割ですがここが乾燥するとその機能が低下し免疫力の低下につながります。

そんなとき体に必要なのは潤い。
身体を潤してくれる食材は白い食べ物と言われています。白色食材

梨、山芋、レンコン、里芋、松の実、白キクラゲなどを積極的に摂るようにしましょう。

大根を賽の目に切って蜂蜜に漬けた大根あめもお勧めです。
食事は秋も温飲温食。極端に冷たいものは避け人肌程度の温度のものを口にします。これは一年を通して養生の基本ですね。

燥邪に負けず気持ちのいい秋を満喫しながらきたるべき冬に備えましょう。